25日海外市況まとめ

NYダウ 2万6092ドル43セント +60.62ドル

NASDAQ 7554.46 +26.92 +0.36%

S&P500 2796.11 +3.44 +0.12%

FTSE100 7183.74 +5.14 +0.07%

DAX 11505.39 +47.69 +0.42%

CAC 5231.85 +16.01 +0.31%

上海総合指数 2961.28 +157.06 +5.60%

 

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比60ドル62セント高の2万6092ドル43セント(速報値)と昨年11月上旬以来ほぼ3カ月半ぶりの高値で終えた。

トランプ米大統領が24日に中国製品への関税引き上げの延期を表明し、米中の貿易協議が進むとの期待が強まった。3月にも開く米中首脳会議で最終合意を目指すことになった。建機のキャタピラーなど中国事業の比率が高い銘柄を中心に買いが優勢となった。

ダウ平均の上げ幅は一時200ドルを超えた。ただ、26日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など重要日程を見極めたいとのムードも強く、午後に上げ幅を縮めた。

ドイツ株式指数(DAX)は5日続伸した。終値は前週末と比べて47.69ポイント(0.42%)高の11505.39だった。米中間の貿易交渉が合意に向かっているとの期待が高まり、欧州各国市場で買いが広がった。

米中間の懸念後退で自動車株が買われ、フォルクスワーゲンは大幅高となった。アディダス半導体のインフィニオンテクノロジーズの上げも目立った。

FTSE100種総合株価指数は小幅に続伸した。前週末の終値に比べ5.14ポイント高の7183.74で引けた。構成銘柄の半数以上が上昇した。ただ、一時下げに転じる場面もあった。保険と医薬品株の値上がりが株価指数を押し上げた。

保険のプルーデンシャルとヒスコックスはともに約3%高。ヒスコックスは通期の利益が市場予想を上回ったことが好感された。ギャンブル事業のGVCホールディングスも大幅高となった。銀行株も上がった。

半面、鉱業株は売られた。住宅建設株も下落し、パーシモンは4%超の下げと目立った。住宅購入の公的資金スキームに関する同社の進め方に、英国政府が懸念を示したとの一部報道が売り材料となった。配送のブンズルは、通期利益は予想を上回ったものの、コスト増が利益率を圧迫したことが嫌気され3%超下がった。教育事業のピアソンも大幅安となった。

上海総合指数の終値は前週末に比べ157.0572ポイント(5.60%)高の2961.2834と節目の2900台を回復し、昨年6月15日以来およそ8カ月ぶりの高値となった。上昇率は2015年7月9日(5.76%)以来の大きさだった。トランプ米大統領が24日に対中関税の引き上げ延期を表明。米中摩擦緩和への期待が一段と高まり、ほぼ全面高の展開となった。

取引は活況で、上海市場の売買代金は4659億元と前週末から8割近く増え、15年11月17日(5215億元)以来の高水準となった。深圳市場の売買代金との合計では1兆元を超えた。

習近平(シー・ジンピン)国家主席が22日に「金融は国家の重要な競争力のひとつ」と発言したことで、株式市場の改革進展への期待が広がった。中国の証券会社で相場の先行きについて強気の見方を示す動きが広がりつつあることも、個人投資家の買いを誘ったようだ。

証券や保険で大幅高となった銘柄が目立つ。人民元相場の上昇を受けて、外貨建て負債の多い空運が大きく上げた。海運やソフトウエアなども堅調だった。

深圳市場で深圳総合指数も大幅に続伸し5.41%高、ベンチャー企業向け市場の「創業板」指数は4日続伸し5.49%高だった。

引用元:日本経済新聞

 

- 米中貿易摩擦緩和の期待感を織り込む展開

- 中国株の勢いが凄まじい

- 欧州と日本は乗り遅れ