(6754)アンリツが反発 米キーサイトの業績好調、5G関連で連想買い

アンリツ 2226円 +84円 +3.9%

<材料>

電気計測機器の米キーサイト・テクノロジーズ(@KEYS/U)が21日発表した四半期決算が市場予想を上回り、同日の米株式市場の時間外取引で株価が上昇したことがきっかけ。米同業の好業績を受け、次世代の高速通信規格「5G」向けで需要が伸びていると連想した買いが入った。

キーサイトの2018年11~19年1月期決算では1株利益が0.93ドルと、QUICK・ファクトセットの市場予想(0.80ドル)を上回った。5Gの研究開発に向けた需要が旺盛で、19年2~4月期の1株利益見通しも市場予想を超えた。

米政権が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)製品を排除する方針を示したことで5G市場でも需要が落ち込む「ファーウェイショック」への警戒が広がりつつあった。だが、SMBC日興証券の吉積和孝アナリストは22日付のリポートで「キーサイトの決算からも5G市場の活況にトレンド変化はなく、ファーウェイショックによる心配はなさそうだ」と指摘した。

海外市況まとめ

NYダウ 2万5851ドル31セント(-103ドル13セント)

NASDAQ 7,459.71 H:7,485.75 L:7,430.89 ▼0.39% -29.36

S&P500 2,774.88 H:2,781.58 L:2,764.55 ▼0.35% -9.82

VIX(恐怖)指数 14.46 H:15.17 L:13.85 ▲3.14% +0.44

米国債10年債利回り 2.6937 ▲1.65 +0.0437

ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落、前日比103ドル13セント安の2万5851ドル31セント(速報値)で終えた。2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が2016年5月以来で初めてマイナス圏に落ち込み、昨年12月の耐久財受注額は市場予想ほど増えなかった。ユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)も好不況の境目となる50を下回った。世界経済の減速懸念が強まり、ユナイテッド・テクノロジーズやダウ・デュポンなど景気敏感株に売りが優勢となった。

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)でこの日から期近となった4月物は前日比0.20ドル安の1バレル56.96ドルで終えた。

ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに反落。4月物は前日比20.1ドル安の1トロイオンス1327.8ドルで取引を終えた

FTSE100種総合株価指数は反落。前日の終値に比べ61.23ポイント安の7167.39で引けた。構成銘柄の約7割が下落した。銀行と資源株の値下がりが株価指数の下落に大きく影響した。

2月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数がマイナス4.1と市場予想(プラス14.0)を大幅に下回り、2016年5月以来初めてマイナス圏に落ち込んだ。

耐久財受注額(季節調整済み、半導体を除く)は前月から1.2%増加。2カ月連続の増加だが、増加率はダウ・ジョーンズまとめの市場予測(1.5%程度)に届かなかった。

1月の中古住宅販売件数は、年率換算で494万戸となり、前月比で1.2%減少。3カ月連続の減少で2015年11月以来3年2カ月ぶりの低水準となり、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(502万戸程度)を下回った。前年同月比では8.5%減少した。

新規失業保険申請件数(季節調整済み)は16日までの1週間で21万6000件となり、前週から2万3000件減った。2週ぶりの減少で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(22万7000件程度)を大幅に下回った。中期の傾向を示す4週間の移動平均は前週のから4000件増の23万5750件だった。

☆買われた銘柄☆ (2176)イナリサーチ「CAR-T細胞療法」関連として物色か

終値 1009円 前日比 150円高(+17.46%)

ノバルティスの白血病治療薬「キムリア」承認を受けて物色の矛先が向かったようだ

厚生労働省再生医療等製品・生物由来技術部会は20日、「キムリア」の製造販売を了承した。早ければ3月に正式承認される見通し

「キムリア」は、従来の治療がきかなくなった白血病患者らへの新たな治療法として期待される「CAR-T細胞療法」の製剤

医薬品の安全性試験などを手掛けるイナリサーチは、信州大が「CAR-T細胞療法」の安全性試験担う「遺伝子・細胞治療研究開発センター」を設けたことで「CAR-T細胞療法」関連との見方があるようだ